不明のものがたり

なんでもあり

2度目の劇団四季!!!!!

というわけでタイトルの通りです。

今回は前回同様にディズニー作品で知られる「アラジン」です!!

実写映画も公開しますからね。便乗して観てきました。

 

ミュージカル『アラジン』作品紹介 | 劇団四季【公式サイト】

 

 

ちなみに「アラジン」は私の幼少期からの推し作品です。

最初はまったく作品の中身を知らなくて、ディズ二ープリンセスの中でちょっと違う雰囲気を醸し出していたあの子いいなーくらいだったんです。ところが気付いたらディズニーシーでずっとアラビアンコーストにとどまっているくらいには好きになっていました。

いまだに母には言われますが、キャラバンカルーセル(ディズニーシーのアトラクションで、二階建てのメリーゴーランド)で数台ジーニーさん(※)の木馬があるのですが、それに乗れるまで何度も何度も並ばされたと…。

※私の中ではジーニー(ランプの魔人)→ジーニーさんと呼び、ジャファー(アグラバーの国務大臣)→ジャファー様と呼びます

 

カメラを趣味にしてからは一人でもディズニーへ行って時々キャラバンカルーセル乗ります。20を過ぎてから乗るのもなかなか勇気がいりますが、案外なんとかなりますので皆様もよければぜひに。

 

 

……と、ディズニーシーやアトラクションのことはこのくらいにして、

舞台についての感想です。

今回もアニメ映画を見た程で、かつ舞台のネタバレありきなので、見る方は注意してください。

 

 

 

 

 

数年前から劇団四季でアラジンをやっていたことは知ってはいました。

見に行くことができなかった理由としては舞台の芝居が苦手だったこともありますが、なによりも

 

ジーニーさんが人間過ぎたこと。

が、大きな要因でした。

 

いやあ、、幼少期から私はランプの魔人であるあの変幻自在な楽しいジーニーさんが好きだったのであって人間過ぎるのはちょっと…。それならまだ青いウィル・スミスの方が幾分かジーニーさんだよとか思っていました。

 

すいません。劇団四季なめてました。

あれだけノートルダムの鐘で感銘を受けていたのにもかかわらず…。

 

結論から言えば見た目はめっちゃ人です。人間です。

いや、でもめっちゃジーニーさんなんです。もう詳しくは観てください。(投げやり)

 

その他の苦手だった要因として、なにより

山寺宏一さんじゃないこと これも大きかったですね。

 

いやあ、ジーニーさんといえば山寺さんじゃないですか。

なんなら、山寺さんといえばジーニーさんじゃないですか。

ディズニーから山寺さん失ったらもう終焉をむかえますよ。ってくらいには山寺さんじゃないですか。

実写版の吹き替えでさえ山寺さんですよ。

よかった!ただの青いウィル・スミスにならなくて!別の人が吹き替えならなおのことウィル・スミスにキレてたかもしれない!

 

それくらいには山寺さんの重要性ってすごいんですよ。

おはスタで「おーはー」とかやってた時代の人間からしたら、あれは人間国宝です。

 

 …すみません、また横道に。本題に戻します。

 

とにかく山寺さんじゃないかつめっちゃ人間のジーニーさんですが、

ご安心ください、ちゃんとランプの魔人やってます。

 

おそらく若干喋り方などを寄せているのかもしれませんが、渋くて愉快な魔人でした。

違いがあるとすればディズニー版ははちゃめちゃに変化する楽しいジンで、

舞台版はトークスキルが高過ぎるキレキレの魔人って感じでした。

 

前回ノートルダムの鐘を観た際、舞台ってやっぱり静寂の雰囲気の中、役者さんたちの演技を目に焼き付けるものなのだなと思ったんですが…

 

今回はめっちゃ笑いました!!!

笑っていいんだ!舞台って!!!

 

そういえば開演前の3つのお願いで言ってたもんなぁ…

「どうせ観るなら笑って楽しく」的な…

とそこで思い出したのです。 

 

そういう意味では今までの舞台のイメージと違って面白かったです!!

 

個人的なお気に入りはアニメ映画版とは違い、

アラジンの友人カシーム、オマール、バブカックという3人が出てきます。

そんな3人との掛け合いはすごく笑えます!

(個人的にタイムマシーン3号関くんを彷彿とさせるところがあって好きです。)

 

 

 

 

以下からストーリーにも絡ませて感想を。

 

 

まず、アラジンたち4人は生きるために食料を盗んでいましたが、

アラジンはそんな自分を変えたいと思っています。

原因は彼の母親が亡くなってしまったことにあり、それをきっかけに周りから惨めだと嘲笑されます。

それを聞いて悔しいアラジンは母親にとって自慢の息子になりたかった。そんな願いがあるのですが…

そのわりに盗むんかい。改心しろや。という心のツッコミをしつつ。

 

そんな想いもあるアラジンですから人生一発逆転を狙っているのです。

 

 

一方、お城の中で怒る美女。ジャスミンです。

美女であるも、自由な恋愛を求めている彼女は

何も知らないでお金や名声目当てで来るの各国の王子を次々にお断りをしていきます。

 

昔はなんてわがままな…とか思っていましたが、今になって考えてみればそりゃあ勝手に結婚相手決められようとするって…とジャスミンに同情するばかりです。

でもなあ、美人じゃない人間からしたら選り好みできるなんて羨ましい!

 

と、そんなジャスミンを狙うもう一人の人物。

今作品のヴィランジャファー様です!!!!! やったー!!

私の最推しなんですが、よくヒゲ(笑)とか、きもい(笑)とか言われますけど

その通り過ぎて言い返せない…!

 

いや、違うんです、好きなんですよ。

でも確かにヒゲあるし、ジャスミンに対してセクハラじゃ済まないことまで手を出してはいるんですよ。そりゃあきもいって言われても言い返せない。

じゃあなんで好きなのかっていうと自分が悪いとわかっていてそのためなら手段は選ばないけど頑張ってはいるんですよ!まあ、自分の魔法で催眠術かけてただけですけど…。

なんでしょうね。もうね、究極になると愛おしいって感情になります。もう私もよくわかりません。 

 

さあ、そんなジャファー様と相棒であるイアーゴですが、舞台版も大変悪い仕上がりです。ちなみにイアーゴも人間です。

アニメ映画版でのジャファー様は腹のなかがどす黒いタイプの知力派ヴィランでしたが、舞台版はもう衣装から滲み出る黒さ、悪さ、でも腹に溜めてる。そんな感じでした。なお、イアーゴくんは大変過激派なので、軽率に殺そうとします。「ひざまずかせるのなんて簡単だ、膝から下を切ってしまえばいい」的なセリフは大変過激派でフフっと笑ってしまいました。

 

そんなこんなで魔法のランプが欲しいジャファー様。もにゃもにゃと天の声に聞くとそのランプを取ってこれる選ばれし人はアラジンだと。…と、このあたりからは特別映画版とそう大差はないのですが、ここからはさすが劇団四季!!

舞台セットがギラッギラ!!!!そしてとんでもなく豪華!!!!

洞窟に魔法のランプを取りに行くシーンだけでもいいから観て欲しいくらいにはすごい。語彙が無いからこれ以上の表現のしようがない。

 

また、劇中結構ダンスシーンがメインなんですが、途中で

あれ、これ今インド映画観てる???

って思ってしまいました。いや、めっちゃ踊るやん。キレッキレですやん。

劇団四季だもの!!あたりまえか!!!

衣装もそうですが、布などの小物遣いが大変細かい。

結構上の方の席で観ていたんですが、そういう隙なく細やかなところもしっかり演出しているからこそ感動できるんですね。

 

その演出の中でもやはり第一位は魔法の絨毯に乗るあのシーンです!!!

♪ あ・ほ〜るにゅ〜わ〜 ですよ。

もうあの場面は涙どころじゃないものもぶわああっと出てしまう大好きなシーンなんですが

 

ジャスミンを絨毯へ誘う時、映画版アラジンは

僕を信じろ

って言うんですよね。あのお姫様にですよ??

いくらジーニーさんに魔法でアリ王子にしてもらったとはいえ、すごいセリフなんですよ。ジャスミンも「なんですって?」って一回返してるんです。そりゃそうだ。

このセリフ、すごく俺様感ありますけど、自由を愛し、お城の外へ出たがったジャスミンへの素敵な口説き文句なんですよね。

 

これが!!!!!!!ちょっとちがう!!!!!んです!!!!!!!

 

実写映画版の予告も見たんですが、舞台版でも同じく

「僕を信じて」

だったんですよね。

 

優しい!!!!けどなんかちょっと!!!違う!!!!

 

私個人としてはそのセリフを変えないでほしかったんですよ…。

お姫様に生意気な口ではあるものの、あんなに強気にこれるあのセリフが…よかったのに…とはほんの少ししょんぼりしましたが

全体を通して100点中5000万点でした。それくらい最高の舞台でした。

 

ノートルダムの鐘を観た次の舞台がこのアラジンだったため、

こんなにもハッピーエンドでいいのかと私の不幸好きがざわっとしてしまいましたが。

 

 

今作も劇団四季とディズニーそしてアラン・メンケン氏への大きな感謝を込めて。

 

 

 

 

それでは!!